先代と現行のMTモデルはいずれもオーソドックスな5段ギアであり、
変速比、最終減速比ともに全く同じで一見は同じ仕様であるように見えます。
しかし、先代は横置エンジンながらシフトロッド式を採用しており、
一方の現行はワイヤー式に変更されています。
これはシフトフィールの差として如実に現れています。
先代とて決してショートストロークな部類ではありませんが、
ギアチェンジ時に回転が合った際にスコンと気持ち良く入ります。
スバルのロッド式TY75のようなゴリゴリ感、グニャグニャ感はありません。
現行は先代より横方向のストローク量が多く、やや引っ掛かり感があります。
ワイヤーだからと言ってしまえばそれまでですが悲観することはありません。
トランスミッションは新旧全くの別物と言うことです。
クラッチペダルはモデルチェンジの度に軽くなるのが一般的ですが、
現行は先代より明らかに硬くなった上にペダルストローク量が短くなっています。
(踏力は然程必要ありませんが、返ってくる力が強いです)
現行のクラッチは海外輸出用1,300ccモデルの大容量のものが入っており、
デフも含め、こちらもまた全くの別物です。
(フロントスーパーLSDについてはステアリングフィールにて記載します)
現行に初めて試乗した際、数年振りにエンストさせてしまいましたが、
スバルのクラッチに慣れている方は最初は拍子抜けするかもしれません。
その意味で現行は少し癖があると言えます。
一方、先代のクラッチは非常に軽く、半クラッチの感覚が分り易かったです。
それにしても何故1,300cc用のクラッチを採用したのでしょうか?
先代より馬力/トルクともに出力ダウンしているにも関わらず
クラッチ容量を上げたことは疑問でしかありません。