2017年6月、ようやくプジョー208 GTiに試乗することが出来ました。
因みに、この時点で
Volkswagen - Polo GTi(FF_6MT)
Audi - S1(AWD_6MT) には試乗済みでした。
エクステリアは女性にも受け入れられそうな印象でした。
VWのPolo、AudiのA1とて、意外と女性オーナーが多いことの故です。
208 GTiのシートは本当に素晴らしいものでした。
私はフレンチっぽい体格ではないですが、脇腹辺りのホールド性が抜群。
後のルノーで悟りましたが、私のシート基準は独より仏の方が適合します(^^;
以下、個人的基準でのレビューです、決して一般論ではないはずです。
1.着座位置
スイスポ(ZC32S)より高いと思います。
Aピラーの形状・小窓も相俟って、日産ノートに近い印象でした。
2.クラッチペダル
アイドリング回転数領域でのトルクが豊富なので扱い難さはないです。
しかし、操作に対する応答性は今一。
Polo GTiと同様にペダルは軽く、スペックから見れば不安になる程です。
3.シフトフィール
Polo GTiに紙一重な程、ワイヤー感たっぷりな操作フィールでした。
横方向の動きはPolo GTiとの差は小さいですが、縦方向の差が大きいです。
Mini、ルノー(メガーヌ)はゲトラグ製の6MTを採用する一方で、
何故か208 GTi、Polo GTiともに(おそらく)内製のMTを採用しています。
Audi S1の6MTも内製品でしょうが、質感はマツダのSKY-ACTIVEに似ています。
メーカー選定云々ではなく、シフトフィールの感性に対する意識差と考えます。
4.エンジン特性
Polo GTiよりも中~高回転域を得意とするエンジン素性のようです。
2,000rpm以下の低回転域は何だかボンヤリです。
扱い易いクラッチに反して、電スロの設定が鈍いように感じました。
5.ロードノイズ
これはライバル車の中で最も気になりました。
特にリアサスからの音振が大きく、インプレッサ(GH8)を思い出しました。
この辺りに剛性が高いと言われるドイツ車との差を感じてしまいます。
6.足回り
Polo GTiよりリアサスは柔らかく、Audi S1よりフロントサスは緩い印象でした。
当時乗っていたレガシィB4 2.0Rよりは十分マイルドです(笑)
ネコ足を感じるなら、GTiよりベースグレードの方かもしれません。
208 GTiの足回りはドイツ車に近いと思います。(普通の208は未試乗)
7.総評
このクルマの魅力。。。やはり内装または外装の質感に尽きるのでは?
敢えてMTで扱う魅力は無い。。。しかし、208 GTiにATはなく6MTのみ。
それにしてはMTの煮詰めが甘過ぎます。
スイスポ(ZC32S)の6MTがファミリーカーのキザシベースだったように、
208 GTiの6MTは同社欧州仕様の何らかのMTをベースに弄ったものと見えます。
残念な話ですが、フィットRSの6MTを参考文献に勉強した方がいいと思います。