丸目ヘッドライトなセロは先代を思わせるデザインとも言われますが、
屋根が開く以外の機構面は新旧全く別のクルマと考えるべきです。
似ているのは車輌感覚、ヒールアンドトーの感覚、その程度です。
コペンへのニーズ以上に現行はエコ性能が徹底され秘められていました。
現にローギアードな5MTでありながら、27.8km/Lの最高燃費を叩き出しました。
これは私の腕ではなく、先述した非線形スロットルマッピングの賜物でしょう。
ここまでガワタが近似していて、中身が異なるクルマも珍しいです。
先代/現行を問わずオープン時の開放感は最高でした。
問題は屋根を閉じたクローズド時・・・そこは先代に光るものがありました。
その1つ1つが、環境の名の下に失われた名機たちの存在に他なりません。
とて、3気筒エンジンの採用は決してネガではありません。
ビートのように回す喜び、無駄の極みがある事例もあります。
新旧コペンの違いは、コペンの枠を超えて、自動車業界の変化そのものでした。
特に軽四に要求されるニーズをそのまま現行は背負っているのです。
コペンユーザーはそこまでのエコは求めてないかと思います。
オープンカーが欲しければ現行でも先代でも十分幸せになれます。
それプラスMTで遊びたい、試したい人には先代の方が向きかと存じます。
エンジン、トランスミッション、ステアリング・・・操る楽しさに振ってあります。
現行はその操る楽しさ度が大分薄れてしまったように感じました。
オープンに出来ない時間が長いことでフラストレーションが溜り、
貧乏臭い話で恐縮ですが、クローズド時間の分だけお金が逃げて行く気分でした。
私はクローズ時の閉塞感にギブアップしました。
ガラス面積が大きく視界良好なレガシィに乗っていたことも関係あるでしょう。
新旧ともにコペンはオープンカーの王様・・・、それが私の最終回答でしたm(__)m