4連休初日はスズキ スイフトスポーツ(ZC33S)の6MTに試乗してきました。
元ZC32S乗りがレビューさせて頂きます。
どうでもいいですが道中県外車の多さに唖然としました。
エンジン(K14C型_1.4Lターボ)・・・ ★★★★☆
M16Aに別れを告げ、心機一転のエンジンはアクセルレスポンスが鈍く感じました。
細やかなアクセル操作に対してはNAエンジンだったM16Aに軍配が挙がります。
とて、アクセルを踏み込めば低回転から怒号のトルクでパワーは凄まじいです。
そのトルク特性はまさに欧州コンパクトが得意とするものですが遜色ない出来です。
それだけにクラッチを切っている時間(加速G途切れ)が勿体無いとも感じました。
この辺り6ATがどんな加速感なのか?気になります。
尚、1速でレブリミッターが介入するのは6,000rpmを少し超えたところでした。
YouTubeのレビューでは5,800rpmだったはず・・・メーターの誤差でしょうか?
トランスミッション(6MT)・・・ ★★★☆☆
6MTのギア比はZC32Sと全く同じですがシフトフィールは想像と異なりました。
分かり易く言えば、ZC32Sとアルトワークスの中間的な印象です。
シフトチェンジ時にはZC32Sと同様「ゴトン」と形容したくなる操作音がしました。
また、試乗車は個体差だと思いますが5→4速が毎回引っ掛かりました。
クラッチは軽くつながりも穏やかなので初心者でも扱い易いのではないかと思います。
ここはZC32S同様、スズキの美点と言えます。
エキゾーストノート ・・・ ★★☆☆☆
この演出の無さが国産車染みており、アフターパーツが流行るわけです。
アクセルを踏み込みBoostが掛かるとZC32Sには無かった重低音が車内に響きます。
一方でマフラーからの音は全く聞こえません。
ステアリング特性 ・・・ ★★★☆☆
低~高速で操舵力変化が小さく、アルトワークスのようなセンター座りは控え目です。
可変ギアレシオかは不明ですが、想像していたよりもギア比がナローなようです。
軽快さよりドシッとした特性で、多少伴うロールはじわっと粘るドイツ車っぽいです。
残念ながらタイヤの接地性が全く感じられないのは国産車の課題ですね。
サスペンション ・・・ ★★★★☆
路面の細かいギャップは殆ど拾わず、突き上げは無いと言っていいでしょう。
ボディ・フロアともに高い剛性感があり、シャキッとした乗り味を作っています。
むしろアルトワークスの方が硬派ですね。
また、ZC32Sの泣き所だったロードノイズは感覚的に2,3割くらい改善されています。
コンチネンタルのタイヤ選定は良い方に転んだようです。
デザイン ・・・ ★★★★☆
個人的にはZC32Sよりも好きなデザインです。
ZC32Sの嫌いはヘッドライト、テールライトともに切れ長過ぎることでした。
ZC33Sは何処となく欧州車に寄せてきた感を抱きます。
シートも脇腹をしっかりホールドするバケット風のものでこれも高得点です。
ただ、高い着座位置、軽トラのように踏み下ろすABCペダルは馴染めませんでした。
【 総 評 】
私の感性がかなり変わってしまっていることを気付かせてくれた試乗でした(笑)
良いところは幾つも感じましたが、肝心要な運転する楽しさや感動が全くありません。
MTと言う点であれば、我が家のカローラアクシオ(5MT)の方が楽しいです(爆)
優等生になり過ぎた?そんな印象さえ持ちます。
しかし、183万円でこの性能であれば、少なくともお買い得感はありますね。