スバルは今でもカタログに「ステアリングギア比」を記載し続けている。
他メーカーではスポーツモデルを除いて公開されることは殆どない。
言わば貴重な情報であるが、興味のない人には「どうでもいい話」ではある。
私のレガシィB4 2.0Rは16.5:1(油圧式)である。
このギアボックスは2.0iや2.5iで共通。
これが2.0GTや3.0Rになると15.0:1(油圧式)となる。
このギアボックスはおそらく昔のWRX(GDA)ベースだと思われる。
尚、WRX STIやBRZは13.0:1となるが、BRZは今や当たり前な電動式となる。
WRX STIは初代(GC8)から現行(VAB)に至るまでずっと油圧式を通している。
その数値の意味は簡単に言ってしまえば“スポーツ度”だ。
故に、WRX STIのギア比は小さい。
しかし、足回り設定やタイヤ選定によって一概には比例しない場合もある。
その象徴として、現行のインプレッサは驚くこと無かれ13.0:1である。
但し、新開発の電動式。
16.5:1(油圧式)のギアボックスは昔からずっと使われていた。
3代目レガシィ(BE/BH)で中谷明彦氏が操舵のアシスト遅れを指摘していた。
このギアボックスが私のレガシィB4 2.0Rには使われている。
素人が運転しても、中谷氏の指摘はよく分る。
切り始めの操舵感がゼロで、ツーテンポくらい経ってクルマが向きを変える。
切り戻しは割かし重ステで、相変わらずタイヤと路面の接地感は薄い。
故にボディの挙動(ロール)の情報が頼りとなる。
しかし、アシスト遅れがあるので、タイヤの情報とはフェーズが合っていない。
最近のクルマに試乗すると、スバルが燃費以外の目的で油圧式を放棄した理由も分る。
クルマに興味がある若い人は、ぜひパワステ無しのクルマに乗ってみるといい。
簡単には曲がってくれない。
Thanx and Best Regards