リモート式がロッド式に劣るかどうかは個人の感じ方にあると昨日話した。
その1つの例がS660の6MT、ひいてはタイプR系のトランスミッションだ。
90年代当時のタイプR(B16A等)がどうだったか?私の知識において定かではない。
しかし、シビックタイプR(K20A)はリモート式であることは間違いない。
そして、S660はミッドシップレイアウトの上でリモート式となる。
このシャシー図を見ればそれが良く分る。
そこで2年位前に試乗したS660のα(6MT)の話を少しさせて頂こうと思う。
S660の6MTはシビックタイプRやアコードEURO-Rとよく似たシフトフィールだ。
ギアシフター自体が短く、ストロークも極短い、何の抵抗感もなくギアが入る。
悪く言えば無機質であり、リモート式の特徴とも言える。
例えれば、RoadstarのMTは粋な江戸っ子、S660はポーカーフェイスか(笑)
私が過去、30数車種のMT車を運転してきた中でもよく出来たMTだと思う。
某自動車ジャーナリストの真似をすれば「分っているな」だ(笑)
S660の純正足回りを硬いと評価する方が少なくない。
私にはとても不思議に感じる。
横浜のNEOVA AD008Rと言うハイグリップタイヤの割には初期応答はマイルド。
コペンのビルシュタインサスの方が断然ハードだと私は感じる。
S660はMRの恩恵なのか分らないが、ブレーキ時のリア荷重がよく分るクルマだった。
パワーがない分、アクセルを、ブレーキを、力強く踏めるクルマだ。
Thanx and Best Regards