LOVEBITESの新作EPレビュー最終回の今日は「 PARANOIA 」です。
作詞はVocalのasamiさん、作曲はasamiさんとMao氏の共作となっています。
(Mao=山本真央氏はKeyboardプレイヤーかつLOVEBITESの共同作業者)
Introのシンセ・ピアノワークはおそらくMao氏の手が入っている気がしますが、
聖闘士星矢「THE LOST CANVAS 冥王神話」のハーデス地上降臨シーンを思わせます。
その後、初期METALLICAを思わせる重厚なリフでスローインファストに展開、
LOVEBITESはスラッシュ四天王に影響を受けたバンドと見て間違いないですが、
曲の展開、時に聴かせる哀愁感からMETALLICAの濃度が高いと確信します。
Verseのasamiさんの攻撃的な歌唱はここでもスラッシュ感が強めですが、
ほぼ2コード(EmとC)のシンプルな展開は良い意味で簡素、プリミティヴです。
Bridgeの不穏なシンセワークとLRでハーモニーを奏でるリズムギターには、
Mao氏の手が入っている?などとニヤニヤしながら聴き入ってしまいます(笑)
Chorusは一転してasamiさんの伸びやかなハイトーンが爽快に広がりますが、
他の3曲と比較するとコード感にもう少し変化が欲しい気もします。(転調したい)
Bridgeからブレイクする2小節分・・・ここの間が少し気になりました。
ギターソロ後、asamiさんの8度下の低音コーラスが轟く歌メロパートには
“PARANOIA=偏執病”のイメージが音としてよく具現化されていると感じました。
ちょっとKAMELOTっぽいかな? ロイ・カーンが歌いそう(笑)
asamiさん作曲は「WINDS OF TRANSYLVANIA」にて新しい風を取り込みましたが、
この曲もまた“今までのバイツには出せなかったメロディー”と感じました。
個人的にはasamiさんにまた「EPILOGUE」のようなバラードを書いて欲しいです。